PayPayアカウントは、売るだけでなく、無料で譲ったり他人に貸したりすることも禁止されています。2026年10月14日には、トラブルや摘発・逮捕事例を踏まえた公式の注意喚起が出ました。「使っていないから渡してもいい」とは考えないほうがよさそうです。
『ちるライフ』のゆういちです。僕が気になったのは、家族との共有や普段の送金まで同じ扱いなのか、という点でした。2026年10月15日に確認した公式情報をもとに、禁止される使い方と、すでに情報を渡してしまった場合の対応を整理します。
PayPayが注意喚起した理由は?
PayPayは2026年10月14日、アカウントの売買・譲渡に関するトラブルに加え、摘発や逮捕の事例も確認されていると発表しました。単にサービスの使い方をお願いする案内ではなく、犯罪との関わりを警告する内容です。
譲ったアカウントは、詐欺や犯罪に関係する資金の移動に使われるおそれがあります。さらに、名前や電話番号、メールアドレス、取引履歴も相手に渡り、別の被害につながる可能性があるとしています。
使わなくなったアカウントでも、個人情報とのつながりまでなくなるわけではありません。僕はこの点が引っかかりました。不要な物を手放す感覚で渡してしまうには、その後に使われる範囲が大きすぎます。
無料で譲る・少し貸す・家族で共有するのも禁止
お金を受け取らなければ大丈夫、と思うかもしれません。でも、2026年10月15日に確認した利用規約では、有料・無料を問わずアカウントの譲渡や売買、貸し借りを禁止しています。対価の有無では線引きされていません。
対象は知らない相手だけではなく、近親者を含む第三者です。家族や友人に自分のアカウントを使わせることも、他人のアカウントでサービスを使うことも禁止対象。親しい関係だから例外、とはなっていないんですね。
たとえば、家族がそれぞれの端末から一つのアカウントにログインして使う形は避ける必要があります。ログイン情報を共用せず、それぞれ本人のアカウントで利用することが基本になります。
家族へ残高を送ることとは、何が違う?
ここで混同しやすいのが、PayPay残高の「送る・受け取る」です。アカウントを他人に渡す行為と、公式機能で残高を送る行為は別。家族や友人との通常の送金まで、一律に禁止する注意喚起ではありません。
公式の「送る・受け取る」は、食事代の割り勘や家族へのお祝いなどにも使える機能です。送り手と受け手が、それぞれ自分のアカウントを使います。相手にログイン用のパスワードを知らせる必要はありません。
| やり取りの例 | アカウントの扱い |
|---|---|
| 家族へ食事代を送る | 各自のアカウントで公式の送金機能を使う |
| 使わないアカウントを無料で渡す | 無償の譲渡も禁止 |
| 友人に一時的にログインさせる | 貸し借りや第三者の利用も禁止 |
| 一つのアカウントを家族で使い回す | 近親者との共有も禁止 |
送れる残高には種類や条件があり、受け取った残高を銀行口座へ送金できるかも一律ではありません。「相手にお金を渡したい」という目的なら、アカウントごと渡す方法を考えず、公式機能の条件に沿って使いましょう。
ゆういちお金の受け渡しと、ログイン情報の受け渡しは区別したいですね
逮捕事例があるなら、譲った人は全員逮捕される?
「摘発・逮捕」という言葉を見ると、どんな行為が事件になったのか気になります。ただし、10月14日の公式発表には、個別事件の日時や人数、容疑名などの詳しい説明はありません。具体的な事件像を想像で補うことはできません。
発表が伝えているのは、本人に犯罪の認識がなくても、犯罪を手助けしたとして捜査や取り調べの対象になる場合がある、という注意です。これは「譲った人は例外なく逮捕される」という意味ではありません。
一方、規約上の扱いは明確です。PayPayは売買・譲渡を確認したアカウントを停止する措置を取っています。刑事責任がどう判断されるかとは別に、サービスを利用できなくなるリスクがあります。
認証コードやログイン用QRコードも渡さない
アカウントを売るつもりがなくても、ログインに必要な情報を渡してしまうと危険です。PayPayは、SMS認証コードと認証用QRコードを第三者に共有しないよう案内しています。数字だけ、画像だけでも軽く扱えません。
認証用QRコードは、機種変更などで別の端末へログインする際に使うものです。残高を受け取るための情報と、アカウントに入るための情報を取り違えないことが大切。相手に頼まれても、ログインの認証画面は送らないでください。
僕なら「この情報を渡すと、相手が何をできるのか」で立ち止まります。用途を説明されても理解できないまま操作を進めず、PayPay公式のヘルプから確認する。このひと手間を省かないようにしたいです。
すでに渡した・知らない取引があるときの対処
すでにログイン情報を伝えた、第三者に使われている気がする、という場合は対応を急ぎます。PayPayは、不正ログインが疑われるときにパスワード変更と全端末からのログアウトを行い、サポートへ連絡するよう案内しています。
操作はアプリの「アカウント」から「セキュリティとプライバシー」「ログインパスワード」へ進みます。変更手続きに加え、「端末の管理」から全端末を削除してログアウトする案内です。表示や操作で迷ったら、サポートに相談しましょう。
ログインできない場合や手順が分からない場合は、操作方法を調べ続けて時間をかけず連絡を。相手とのメッセージや取引日時、金額などは、状況を説明するために残しておきます。認証情報を渡した経緯も隠さず伝えることが大切です。
- 相手からの依頼内容とメッセージの記録を残す
- 情報を渡した日時と、伝えた情報の種類を整理する
- 身に覚えのない取引の日時・金額・内容を控える
- ログインできるか、パスワード変更などを行ったかを伝える
被害が出たら、必ず補償されるわけではない
「不正利用には補償があるから大丈夫」と考えるのも早計です。PayPayには補償制度がありますが、申請や審査の条件があります。アカウントを譲った場合の被害が必ず補償される、とこの記事で約束することはできません。
2026年10月15日に確認した案内では、損害発生日から60日以内の申請、警察への被害届出などが条件です。また、自分で「送る・受け取る」を使って行った取引は補償制度の対象外とされています。
被害の内容によって窓口へ伝えるべきことも変わります。勝手に使われたのか、自分で操作して送ったのかを整理し、PayPayへ相談してください。家族や同居人による利用ではないことも、補償条件の一つになっています。
困ったときは、相手との交渉だけで抱え込まない
不正利用が疑われる取引は、PayPayお客様サポート窓口へ連絡します。犯罪への関与が心配、相手に脅されているなどの場合は警察にも相談を。緊急ではない相談には、最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」があります。
- PayPayお客様サポート窓口
-
0120-990-634(2026年10月15日確認)
売買相手に返してもらう話だけで済ませようとすると、アカウントがどう使われたか把握できないままになりかねません。僕なら、相手の「もう使っていない」という説明だけで安心せず、公式窓口に経緯を伝えます。
まだ情報を渡していないなら、その段階で止められます。アカウントを売らない、貸さない、認証情報を共有しない。家族と残高をやり取りするときも、それぞれのアカウントで公式の「送る・受け取る」を使う形にしましょう。





