【本好きの下剋上】ローゼマインが眠っていた2年間に何があった?原作ネタバレ

この記事には原作のネタバレが含まれます

『本好きの下剋上』は、続編「貴族院の自称図書委員」編のTVアニメ化が決定しています。ローゼマインが眠っていた約2年間の出来事も、今後のアニメで描かれる可能性があります。

この記事では、原作をもとに、その間の人物関係や出来事を紹介します。アニメで初めて知る楽しみを大切にしたい方は、ここから先は読まず、続編の放送を待つのもよさそうです。

『本好きの下剋上』でローゼマインが誘拐後に約2年間眠っていた間、ヴィルフリートとシャルロッテは神事や子供部屋を引き継ぎ、神殿や商会も活動を続けていました。ダームエルとブリギッテの結婚話にも、大きな変化が起きています。

「ちるライフ」のゆういちです。本人には一眠りでも、周囲には長い2年間なんですよね。この記事では原作Web版をもとに、不在中の主な出来事を人物ごとに整理します。第三部終盤から第四部冒頭までのネタバレを含みます。

目次

なぜ2年間も眠ることになったの?

ローゼマインはシャルロッテを助けた後、自分もさらわれ、毒を飲まされます。救出後は、体内で固まった魔力を解かす薬「ユレーヴェ」で治療することに。誘拐されたまま2年間過ごしていた、という意味ではありません。

もともとユレーヴェを使う準備はしていましたが、毒によって魔力の凝固が悪化しました。事前に想定していた状態とは違ってしまい、治療は長期化します。せっかく薬が完成したところで、さらに難しい状況になったわけです。

しかも、目覚めた時点でも固まった魔力は完全には解けていません。以前より良くなったものの、長く眠ったことで体にも力が入らない状態でした。「2年休んで全快した」と考えると、その後の様子と食い違います。

ヴィルフリートとシャルロッテが代役に

冬の子供部屋を任されたのは、ヴィルフリートとシャルロッテです。ローゼマインが残した手紙を頼りに、勉強や教材、子供たちの取りまとめに奮闘します。本を読んでいる印象の強い姉が、裏ではどれだけ気を配っていたのか。代わりを務めて初めて見えてきます。

特にシャルロッテは、自分を助けてくれた姉の役に立ちたいと張り切ります。でも、魔力を扱う練習も子供部屋の運営も簡単ではありません。そこで、ローゼマインに少しでも追いつこうとするヴィルフリートの姿が、彼女の励みになります。

2人は祈念式や収穫祭にも参加しました。ただし、神事を2人自身の魔力だけで補えたわけではありません。眠るローゼマインから回収した魔力を使っています。仕事を引き継ぐ側にも、本人の魔力にも支えられていたんですね。

フェルディナンドと側仕えは神殿を支え続けた

フェルディナンドには、治療に加えて神殿長の仕事や孤児院、工房、商会との調整が重くのしかかります。もともとの仕事もあるので、ただ目覚めを待っている余裕はありません。フランたち側仕えも、神官長の執務を手伝う生活になりました。

治療中は、薬液に解け出したローゼマインの魔力を魔石に移す作業も必要でした。その魔力は奉納式にも使われます。眠っているから領地への貢献がなくなった、ということでもないのが、この2年間の少し驚くところです。

商人とのやり取りなどにはユストクスも加わります。青色神官や側仕えに任せられる仕事を振り分けながら、日々の運営を継続。不在で見えてくるのは、ローゼマインが思いつきを出すだけでなく、人の間をつなぐ役割も担っていたことです。

誘拐事件の後始末と護衛騎士の鍛え直し

事件が起きた後は、犯人の追及も進みます。ここで混同しやすいのが、シャルロッテをさらった人物と、ローゼマインをさらって毒を飲ませた人物です。捕まったジョイソターク子爵が、両方を一人で行ったわけではありません。

ジョイソターク子爵は処刑されますが、ローゼマイン側の事件まで完全に解決した状態ではありません。ゲルラッハ子爵には疑いが向くものの、追及に足る証拠をつかめずにいました。眠っている間に危険が全部消えた、とは言えないんです。

護衛の面では、ボニファティウスが領主一族の護衛騎士を厳しく鍛えます。主を守れなかった騎士たちには減給処分もありました。待つだけでなく、次は守れるように備える時間でもあったと受け取れます。

ダームエルとブリギッテは結婚しなかった

2人の恋の行方は、気になるところですよね。ダームエルは努力して魔力を伸ばし、ブリギッテとの結婚を考えられるところまで近づきます。それでも、最終的に結婚は実現しませんでした。魔力の問題を越えれば解決、ではなかったんです。

ブリギッテが望んだのは、故郷のイルクナーへ戻って暮らすこと。ダームエルはローゼマインの護衛騎士として残る道を選びます。好意がなくなったというよりも、2人にとって譲れない生き方が違っていたという別れです。

その後、ブリギッテはエルヴィーラに紹介された別の中級貴族と結婚し、イルクナーへ戻ります。ダームエルにはローゼマインの事情を深く知る立場もあり、単純に転職すれば済む話ではありません。本人が眠る間に、人間関係はここまで変わっていました。

ゆういち

両想いでも、同じ場所で暮らす未来を選べるとは限らないんですね

紙作りと印刷は止まっていなかった

ローゼマインがいないと、本作りも止まってしまうのでは?実際には、イルクナーでの紙作りは続き、フォルクとカーヤの努力も実を結びます。フォルクを買い取るための資金が整い、灰色神官だった彼がイルクナーで暮らす道が開かれました。

印刷業では、エルヴィーラが実家のあるハルデンツェルでの展開を進めます。職人集団のグーテンベルクたちも現地へ向かいました。ただ、貴族の要望に応えるベンノたちの負担は大きく、不在中も商会や工房は忙しく動いています。

工房では紙やインクを使った新しい品や、本の制作も進みます。僕が面白いと思うのは、発案者が眠っていても、周囲が自分たちで仕事を動かしているところ。ローゼマインが広げた仕組みは、すでに一人だけの活動ではなくなっていました。

下町の家族やルッツも、立ち止まってはいなかった

下町の家族には、フランの手紙を通じて襲撃と治療の長期化が伝わります。元気になるための薬だと喜びかけたところで、毒を飲まされたと知ることに。そばで様子を見られない家族にとっては、無事という知らせだけが頼りになる状況です。

トゥーリは針子として腕を磨くだけでなく、ローゼマインに関わる仕事を続けるために行儀作法も学びます。ルッツが神殿との間に入り、2人で教わる機会を作りました。家族だから会える、ではない立場の難しさが、努力の方向にも表れています。

ルッツ自身も商会や工房の仕事を続け、学びを重ねます。主役が眠っている間の下町は、時間が止まった待合室ではありません。心配しながらも、それぞれが仕事を持ち、次に会う時へ向けて成長していく場所でした。

孤児院では出産を支え、ヴィルマにも変化が

神殿側の大きな出来事には、灰色巫女リリーの妊娠と出産があります。孤児院には出産の知識が乏しく、トゥーリやルッツの指摘を受けて準備の必要性に気づきます。ここでは、貴族の常識だけでは対応できない問題が出てきました。

ベンノたちの助力でハッセとの協力体制が整い、ヴィルマも出産の手伝いに向かいます。外に出ることや男性への恐怖を抱えていた彼女にとって、大きな一歩でした。トゥーリの励ましやギュンターの配慮も、その移動を支えています。

リリーは無事に出産し、戻った孤児院では赤ちゃんを皆で世話する生活が始まります。ローゼマインに守られてきた人たちが、今度は別の誰かを支える側になる。この出来事には、不在中の成長がよく表れていると僕は感じます。

2年間の話を読むなら、第三部終盤の閑話から

目覚めたローゼマインが驚くのは、出来事の多さだけではありません。ギルは背が伸びて声も変わり、ニコラやモニカは成人しています。自分には一眠りの感覚なのに、親しかった相手の姿が変わっている。その戸惑いも第四部冒頭で描かれます。

詳しく知りたいなら、原作Web版の第三部終盤にある閑話と、第四部冒頭をつなげて読むと人物ごとの事情が分かります。下の番号は「小説家になろう」の掲載順で、アニメの話数や書籍の巻数ではありません。

知りたい出来事Web版の掲載順・見出し
兄妹の代役と成長273「閑話 お姉様の代わり」
イルクナーと結婚話274「閑話 二つの結婚話」
家族・ルッツ・トゥーリ275「閑話 オレ達に休息はない」
神殿・工房・孤児院276・277「閑話 神殿の二年間」前編・後編
目覚め後に知る変化278「プロローグ」・279「浦島太郎なわたし」

ローゼマインが眠っていた2年間は、周囲の人たちが彼女の不在を支えながら、それぞれの道を歩んだ時間でもありました。目覚めた後の変化が気になった方は、原作の閑話ものぞいてみてください。再会の場面が、少し違って見えてくるかもしれません。

この記事の内容は、公開時点で確認した情報をもとにしています。内容は変更される場合があるため、必要に応じて公式情報や各サービスの案内もあわせてご確認ください。

ゆういち

この記事を書いている人

「ちるライフ」を運営するゆういちです。普段はデスクワークをしながら、ニュースやエンタメ、家電、ネットサービスなどに関心を持っています。休日は子どもと公園へ行ったり、家族で外食を楽しんだり。「小さな発見を楽しむ」を大切に、気になる話題や暮らしの疑問をわかりやすくお届けします。

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